【徹底予測】歴代1位の可能性も?シンエヴァの初動は一体どうなる!?【興行収入】

どうも皆さんこんにちは。主にTwitterで興行収入に関するツイートをしています。タロイモです。

今回は8年越しの続編にして、今年の大注目作品「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の初日売上が一体いくらになるのか、徹底考察して行こうと思います。

1月に再延期がアナウンスされファンからは悲鳴の声が多く上がった今作ですが、緊急事態宣言解除と同タイミングである3月8日」と、異例の月曜日公開が急遽決定となりました!(追記:1都3県より緊急事態宣言2週間延長の要請が行われたようです。ただほとんどの劇場は公開スケジュールも組まれているので、公開延期の可能性は低いと思われます。)

そこで、この記事では初日売上について様々な要素と共に考察、予想をします。
まず最初に様々な要素についての考察を述べた上で予測していますので、「初動だけが知りたい!」と言う方は目次より『まとめ』にジャンプしていただけると助かります。
(※作品の内容に関するネタバレは一切ありません!)

はじめに(過去作のデータ)

まず、これまでの新劇場版の興行成績はこのようになっています。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年)
20.0億円(公開館数85館)

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年)
40.0億円(120館)

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年)
52.7億円(224館)

このように作品を追うごとに公開館数、興行収入共に大きく数字を伸ばしていることがわかりますよね。

ただ「数字だけではわからない!」という方のために深夜系アニメの劇場版作品の興行収入ランキングを参考として載せておきます。

順位作品タイトル興収(億円)公開年
「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」381.42020
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」53.02012
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」40.02009
「ラブライブ!The School Idol Movie」28.62015
「劇場版 ソードアート・オンライン-オーディナル・スケール-」25.22017
「ガールズ&パンツァー 劇場版」25.02015
「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」21.32020
「魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」20.82013
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」20.02007
10「劇場版 Fate/stay night Heaven’s Feel Ⅲ.spring song」19.52020
(2021年3月2日時点)

このランキングを見ればわかる通り、興行成績において深夜系アニメ映画の中でも頭ひとつ抜け出た成績となっていることがわかると思います。

ヒットに繋がるポイント

公開規模の拡大

ファミリー系でないアニメ作品には共通して言えることなのですが、今までヱヴァンゲリオンシリーズは公開館数が少ないということが特徴として挙げられます。しかし、ヱヴァンゲリオンシリーズは全国公開(350館以上)の作品でも達成が難しい域の興行成績を上げているのです。
そのため、1館当たりの興行成績は歴代トップクラスの数字(=ほぼ全て満席)になっています。例を挙げると「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」に関しては1館当たりの売上は400万円を越えており、これは「君の名は。」の1.35倍の記録です。実際、当時のファンのツイートを見るとレイトショーでも満席だったことがわかります。

しかし、今回の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」ですが、公開館数は前作「Q」の224館から大きく拡大し346館となりました!

つまり、最終作にして「作品のポテンシャルを最大限活かせる環境が整った」と言うことになります。

コロナ禍中でも強い深夜アニメ系作品

コロナ禍において深夜アニメ系のアニメ作品の勢いが、他のファミリー作品に比べて強いというのもヒットに繋がる要因と言えます。

昨年の国内興行収入は鬼滅を含めても前年に比べ45%減少。全体的に見て映画業界は例年に比べ低調でした。しかし、そんな中昨年公開された「劇場版 Fate/stay night Heaven’s Feel Ⅲ.spring song」「劇場版ヴァイオレットエヴァーガーデン」はシリーズ最高の数字を叩き出しているのです。

つまり、同じ深夜系(TVシリーズは夕方放送でしたが、深夜の再放送は深夜系アニメの先駆けとなりました。)のアニメ作品である「シン・エヴァンゲリオン劇場版」もコロナ禍において優れた成績を収める傾向にあると考えられます。

配信サービスによる新規ファンの獲得

エヴァンゲリオンシリーズは地上波や配信サービスでの展開も積極的に行われていました。

特にコロナ禍において配信サービスは真価を見せており、日本での歴代興行収入記録を現在更新中の「鬼滅の刃 無限列車編」のヒットの要因にも大きく繋がっています。元々TOKYO MXで放送していた「鬼滅の刃」は当時から大きな注目を集めていたものの、やはり深夜放送であったこともあり視聴率は最高でも4%未満となっています。(引用:ソレユケテレビ探偵団)しかし、実際アニメイトタイムズでの調査では「アニメを見て知った」と言う方が1番多いという結果になっています。

つまり、AmazonプライムやNetflixを始めとした配信サービスが「鬼滅の刃」のヒットを下支えする役割を担っていたわけです。

ここで、話を戻しますが「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の過去作である「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズはAmazonプライムにて現在配信されています。配信サービスの中でも屈指のシェア率を誇るAmazonプライムで過去作をおさらいできるのは大きな利点であり、新たなファンの開拓に繋っています。

シリーズ初の特別上映同時公開

やはり何と言っても今作の今までの過去作との大きな違いとして挙げられるのは、IMAX、4Dでの特別上映です。巨大スクリーンに最高品質の音響で鑑賞できるIMAX、動く座席に作品の臨場感をパワーアップさせる数々の特殊効果のある4D。
しかし、前作の「Q」が公開された当時はIMAXで公開されるのは洋画がほとんどで、4Dに至っては日本上陸すらしていませんでした。
普段の映画とは一味違う体験のできる特別上映ですが、これらには追加料金があります。つまり単純に言うと、客単価(客1人当たりの料金)の増加に繋がります。
実際、「鬼滅の刃 無限列車編」は4DXの上映開始以降、客単価は1.15倍上昇し、記録の更新を底上げしています。

ちなみにですが、アクションシーンの多いエヴァンゲリオンは特別上映との相性が良く、12月に復刻上映された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」は4Dの公開のみで動員数ランキング7位に入りました。
そして2作目の「破」も8位、3作目の「Q」も10位にランクインしています。


実際ヱヴァンゲリオンシリーズの他にもにも4Dの上映を試みたアニメ作品はありましたが、どれもランクインには至っていません。このことからもシリーズ人気の高さが伺えます。
また、今回の公開にあたって「鬼滅の刃 無限列車編」などのIMAX、4D枠を全て「シンエヴァンゲリオン:劇場版」に移すという劇場も少なくありません。(「鬼滅の刃 無限列車編」に関しては近日上映が復活する映画館も多いようです。)劇場側からもかなり期待されているということがわかります。

ライバル作品の少ない異例の春興行

3月8日に公開となる「シン・エヴァンゲリオン劇場版」ですが、通常このシーズンは春休みから長ければGWまでのヒットを見込んだ作品が多く公開される時期です。しかし、今年はコロナ禍の影響で映画ドラえもん のび太の小宇宙戦争」の延期、ディズニー作品の「ラーヤと龍の王国」の公開縮小など、例年よりライバルの少ない状況となっています。また、緊急事態宣言の影響でヒットする作品も限られて来ており、全体的に作品の興行収入は例年に比べ低水準となっています。そのため、緊急事態宣言が理由で映画館に足を運ぶのをためらっていた人も解除と同タイミングの公開となれば、多く劇場に詰め掛けるのではと考えられます。

圧倒的なSNSでの強さ

皆さんも多く目にするTwitterやYoutubeなどのSNS。現在映画のマーケティングではこのSNSがかなり重要視されています。皆さんはTwitterでフォロー&リツイートのキャンペーンを見かけたことないでしょうか?これも作品をより多く認知してもらうためのSNSマーケティングの1つです。

話をエヴァンゲリオンに戻しますが、2012年「Q」公開当時Twitterでの発信はまだしっかりと行われていませんでした。しかし、現在のフォロワーは40万人ほどとなっており、かなりの発信力を持っています。つい先日の公開日決定のツイートは21万いいねとなっており、人気の高さが伺えます。


Youtubeでは映画予告の累計再生回数(公式チャンネル上がっている特報の再生回数をすべて足したもの)も3300万回を越えており、こちらもかなりの再生回数です。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』本予告・改2【公式】

実際に今年公開される作品と再生回数を比較してみると、
(※累計再生回数での比較は難しいため、予告の中で一番再生されているものを例に挙げます。)

・「シン・エヴァンゲリオン劇場版」…738万回
・「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」…356万回
・「モンスターハンター」…221万回
・「シン・ウルトラマン」…196万回
・「名探偵コナン 緋色の弾丸」…123万回
(※2021年3月3日時点)
 

予告編の再生数だけでもほかの作品と比べて圧倒的なことがわかると思います。
このことからも、やはりSNSでの発信力や注目度はトップレベルと言えるでしょう!

懸念されるポイント

ここまでヒットの要因を挙げましたが、一方で懸念される点もあります。

まず1つは緊急事態宣言解除も時短営業になってしまうのかどうかという点です。これは劇場側からの公式なアナウンスがなく、もし仮に20時以降の営業がない場合は座席数は本来の約70〜80%になってしまいます。また、公開日が平日なのでレイトショーがない場合、大幅な動員数の減少に繋がります。(追記:1都3県での緊急事態宣言延長が正式に決定しました。よって下方修正を行いました。)

もう1つは上映時間の長さです。今作は2時間34分の長時間の上映なため、上映時間が1時間46分であった「Q」と比べると回転率がやや下がります。(上映時間が長いのは個人的にもファン的にも非常に嬉しいことなのですが、上映回数が減るという点ではキャパの縮小に繋がってしまいます。)

まとめ

最後にまとめると、

ヒットに繋がるポイントは
①作品のポテンシャルを最大限活かせるシリーズ歴代最大の公開規
②深夜系アニメ作品のヒット力
③配信サービスにおける新規ファンの拡大
④特別上映の同時公開
⑤ライバル作品の少なさ
⑥SNSでの発信力や注目度の高さ

の6つ

懸念されるポイントは
①時短営業の有無
②上映時間による回転率の低下

の2つ

以上が主なポイントとなります。

それを踏まえて計算すると…

個人的には
初日興行収入は6億円~7億円辺りが見込まれるのではないかと予想しています!
(追記:1都3県の緊急事態宣言延期決定を受け、下方修正いたしました。)
ちなみにですが、今までの月曜日における歴代1位の興行成績は「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」8.6億円(※推定)です。
ただこの記録を更新するのはやや難しいかもしれません。

※ヒットに繋がる要素は
①②③⑥は観客数の予測
④は客単価の予測
①⑤は確保できる座席数の予測
で使用しています。
懸念される要素は
①は時短営業と仮定して計算し、
②は長時間上映なので逆補正をかけています。

今年No.1になる可能性も秘めている今作。春休み興行に向けどのような展開となるのか非常に楽しみですね!ファンとしても公開が待ち遠しいです!

最後までお付き合い頂きありがとうございました!

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