7月15日より「キングダム2 遥かなる大地へ」が公開となります!
2019年に公開され、57.3億円の大ヒットを収めた「キングダム」待望の続編となります!
こちらの記事では主に公開前の興行収入考察、そして興行収入の速報値(推定)更新を行なっていきます!
興行収入速報は初週のみ毎日更新を予定していますので、気になる方は要チェックです!
(速報値のみ見たい方は目次より5番までスキップ推奨です!)
今年の実写邦画No.1の座を手に入れられるか!?

2006年より「週刊ヤングジャンプ」連載中で、累計発行部数は9000万部以上を誇る人気漫画「キングダム」。春秋戦国時代の中国を舞台に、天下を目指す少年・信や後に秦の始皇帝となる秦王・嬴政などの戦国ドラマを描いた作品です。
その圧倒的なスケールから実写化は不可能と言われていた「キングダム」でしたが、2019年4月に東宝・ソニーピクチャーズの共同配給で大規模公開に。脚本を原作者が監修し、迫力あるアクションから本場中国で撮影するなどの本格的な実写化に多くの観客が魅了され、興行収入は57.3億円の大ヒットを記録。今でも数少ない実写化成功作として数えられています。
そして3年の時を経て、その「キングダム」待望の続編がスクリーンに帰ってきます。
そこで注目されているのが実写邦画No.1となるか、という点。現在の暫定1位は「シン・ウルトラマン」の約43億円で、今作はその成績を越えられるかが注目ポイントとなります。
あらすじ(※ネタバレ注意)
時は紀元前。春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。戦災孤児として育った信(山﨑賢人)は、王弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・嬴政(吉沢亮)に出会う。天下の大将軍になると一緒に誓いながらも死別した幼馴染の漂とうり二つの国王に力を貸し、河了貂(橋本環奈)や山の王・楊端和(長澤まさみ)と共に王宮内部に侵入する。信は立ちはだかる強敵を打ち破り、みごと内乱を鎮圧。玉座を奪還することに成功した。しかし、これは途方もなき戦いの始まりに過ぎなかった――

半年後、王宮に突如知らせが届く。隣国「魏」が国境を越え侵攻を開始した。秦国は国王嬴政の号令の下、魏討伐のため決戦の地・蛇甘平原(だかんへいげん)に軍を起こす。歩兵として戦に向かうことになった信は、その道中、同郷の尾平(岡山天音)と尾到(三浦貴大)と再会。戦績もない信は、尾兄弟に加え、残り者の頼りない伍長・澤圭(濱津隆之)と、子どものような風貌に哀しい目をした羌瘣(清野菜名)と名乗る人物と最弱の伍(五人組)を組むことになってしまう。魏の総大将は、かつての秦の六大将軍に並ぶと噂される軍略に優れた戦の天才・呉慶(小澤征悦)将軍。かたや秦の総大将は戦と酒に明け暮れる猪突猛進の豪将・麃公(豊川悦司)将軍。信たちが戦場に着く頃には、有利とされる丘を魏軍に占拠され、すでに半数以上の歩兵が戦死している隊もあるなど戦況は最悪。完全に後れを取った秦軍だったが、信が配属された隊を指揮する縛虎申(渋川清彦)は、無謀ともいえる突撃命令を下す――
(公式サイトより引用)
果たして前作越えなるか?
続編作品としてまず焦点となるポイントは前作を越えられるかと言うところ。実際、前作の57.3億円という数字は並大抵の作品は叩き出すことのできないもので、多くのファンを集めたことは間違いありません。

そして今作はその前作を上回ることができるのか注目されているわけですが…実際のところ前作を上回るというケースは実際あまり多くはありません。(ただし、2作目で一度下がっても3部作の場合は最終作である3作目で盛り返すケースはあります。)
そこで、今回は1作目から大きく数字を上げた作品に注目して、「キングダム」のポテンシャルを探っていきます。まずは1作目より2作目がヒットした作品例を見ていきましょう。
続編ヒット作の共通点とは?
↓
「るろうに剣心 京都大火編(52.2億円)」
〈22.1億円アップ!〉
↓
「海猿 LIMIT OF LOVE 海猿(71.0億円)」
〈53.6億円アップ!〉
どちらも大幅に数字を伸ばしていますが、その秘訣はどこにあるのでしょうか?
その共通点を3つ挙げてみます。
①続編で大きくスケールアップ!
この2作品の特徴は、続編から予算もアクションも格段にスケールアップしている点が大きなポイントとなります。例えば「るろうに剣心」は「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」で予算は10億円→30億円にアップ。「海猿」も1作目の2億5000万円からドラマシリーズを経て、2作目では10億円弱の制作費となっています。
さらにそれに合わせて物語のスケールも大幅に拡大。そのため、前作以上に観客の関心を引く形となりました。
②ファンを離さない適切な公開スパン
やはり前作から間が空けば空くほど、ファンは離れてしまいがちな傾向があるのも事実です。
最近で言えば「土竜の唄」は5年ぶりの続編で興収は前作の14.3億円→4.0億円と大幅ダウン。
「クローズ」も5年のスパンが空いたことで前作30.2億円→11.4億円と大きく興収を落としました。
その点「るろうに剣心」「海猿」は1作目から2作目までのスパンが2年と短めで、さらに完成度も高かったことからそこでファンの土台を固めることに成功しました。
③SF性が弱いため実写化に適している
「るろうに剣心」は侍、「海猿」は海上保安庁の潜水士がテーマとなっており、実写化しやすい作品となっているのも、実写化を批判する層からも受け入れられやすい要素としてはかなり大きいと考えられます。
例えば「ジョジョの奇妙な冒険」や「鋼の錬金術師」などSF色の強い作品は、やはりCGが必要になってくることが多く、予算が潤沢なハリウッドに比べ日本映画では限界があります。また、原作のキャラクターがそもそも日本人でない場合はそのギャップが非難の対象になることも多いです。
そのため、たとえストーリーの出来が良くても原作ファンなどが発端でネガティブキャンペーンが起こりがちになってしまいます。それも少なからずヒットの足枷になっていることが多そうです。
それでは、この3点を「キングダム」は果たして満たしているのか、チェックしてみましょう。
⇨山崎賢人はインタビューで「映像も1作目のときと比べてもスケールアップしている」と太鼓判を押しており、1作目大ヒットを受け予算も大幅アップしていると推測できます。
②ファンを離さない適切な公開スパン○
⇨3年間とちょうど良いスパンで、一昨年は地上波放送も大きな話題となりました。
③SF性が弱いため実写化に適している◎
⇨中国の春秋戦国時代を原作とした作品で、SF色はほぼないため実写に適していると言えそうです。
3つのポイントをしっかり押さえており、なおかつワールドプレミアで鑑賞したファンからは絶賛の声も集まっているため、かなり期待ができます。
つまり、「キングダム」は前作を越える興収を叩き出すポテンシャルは十分にあると考えられます。
それを踏まえた上で、次はそのポテンシャルを引き出せるかにおいて重要な公開環境をチェックしていきましょう。
公開環境
公開館数
「キングダム2 遥かなる大地へ」の公開館数は375館。
「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」と同等の超大規模公開となっています。各劇場でも大きめのスクリーンが割り振られており、座席数は十分です。
競合作品
今週はもう1つ大規模公開される作品として「ミニオンズ フィーバー」があります。ミニオンシリーズは日本での人気がすこぶる高く、前作「怪盗グルーのミニオン大脱走」は興収70億円越えを達成。先々週アメリカでもシリーズ最高レベルのヒットを記録しており、波はかなり来ているというのも事実。
そして既存作品としてやはり強力なのが「トップガン マーヴェリック」ですね。座席数が減ってもほとんど数字を落とすことなく推移をしており、今週末の90億円到達が確実視されています。
夏休み興行なので、強敵の存在はむしろ必然と言えます。
連休+特殊上映が追い風に?
まず、今週は月曜日が海の日で祝日となっているため4連休となっているのはかなりプラスですね。初動数字は休み明けを参考にする見出しも多いので、ニュースなどでも大ヒットスタートをより演出することが可能になります。
そして、前作にはなかった要素として特殊上映も実施されます。IMAX®、4DX、MX4D、Dolby Cinema全形態での上映となっており、客単価の上昇、リピーターの増加が期待できそうです。
観客からの期待度は…?
最後に、前作と比較してどれほどの盛り上がりとなっているのか見てみましょう。
①Youtube再生数
まず、Youtubeの予告再生数を比較します。
キングダム2 : 158万回
若干再生数には物足りなさを感じますね。
②Twitterでのいいね数
次はTwitterのいいね数から推測します。(予告解禁時)
キングダム2 : 2万
1作目はTwitterにYoutubeのリンクを貼る形で、Twitter上での直接公開はありませんでした。
そのため、いいね数とYoutube再生数にやや差が出ているのかもしれません。
③Google検索数
次にGoogleトレンドを使って検索数の比較も行ってみましょう。

一番右が最新の検索数ですが、コチラはかなり控えめ。1作目の2分の1ほどになってしまっています。観客からの関心はあまり集められてはいないようです。
しかし…!!
しかし、今週末は公開に合わせ金曜ロードショーにて1作目が放送となります。ここで、観客からの関心を多く集めることができそうです。前回の放送は視聴率16.5%をマークし、世界トレンド1位を獲得する凄まじい人気を誇りました。今回の放送も大盛り上がりに期待です。
まとめ+最終予想
ここで今までの考察をまとめてみます。
・前作からスケールアップ
・前作からの公開スパンが適切
・実写化しても無理のない作品
⇨条件を満たしておりポテンシャルは十分
②公開環境
・公開館数は超大規模
・競合作品はミニオンが強敵に
・連休+特殊上映で追い風も
③ファンの盛り上がりは…
・Youtube再生数は↘
・Twitterは↗
・検索数は控えめ…?
⇨地上波放送に期待!
以上のポイントから…
最終興収は60億円〜65億円ほどのヒットになるのではないかと予想します。
正直今回はデータの方向性が不明瞭で、コロナ感染者の増加などの外的要因などもあるため、予測はかなり難しいですが、夏興行の第一線として活躍して欲しいと言う想いも込めて、強気の予想です!
興行収入速報(※推定値)
45億3000万円(8月23日現在)
Coming soon…
興行収入推移
公開日数 | 興行収入 |
---|---|
4日目 | 13億7930万円 |
10日目 | 22億7688万円 |
17日目 | 29億8680万円 |
24日目 | 34億7581万円 |
31日目 | 40億5313万円 |
38日目 | 44億7935万円 |
Coming soon…
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