6月3日より「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」が公開となります!
機動戦士ガンダムシリーズの原点ファーストガンダムに立ち返った物語となっており、ファンからも期待の多い一作です!
こちらの記事では主に公開前の興行収入考察、そして興行収入の速報値(推定)更新を行なっていきます!
興行収入速報は初週のみ毎日更新を予定していますので、気になる方は要チェックです!
(速報値のみ見たい方は目次より5番までスキップ推奨です!)
40年の時を経て再び描かれるファースト・ガンダム
今作「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」は1979年に放送された「機動戦士ガンダム」の第15話「ククルス・ドアンの島」を劇場版アニメとして改めて制作したもの。本作の上映時間は108分となっており、テレビシリーズの4倍以上の時間となっています。

なぜ、数あるエピソードの中から「ククルス・ドアンの島」が選ばれたのでしょうか。当時アニメーションディレクターやキャラクターデザインを務め、今作の監督である安彦良和監督は、劇場3部作やマンガ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」にもエピソードが入って来なかった「ククルス・ドアンの島」についてこう語っています。
「入れられないですよ。どれを落とすかと言えば、いの一番に落とす。外しても本編が揺るがない話なんです。外しても成り立つのは、アムロのお母さんのエピソード、ベルファストのミハルのエピソードもそうなんだけど、贔屓(ひいき)が付いているから外せない。『ククルス・ドアン』はいらないだろうとなる。特別ですし、孤立したエピソードなんです」
機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島:伝説のエピソードを今アニメ化する理由 安彦良和監督が込めた「複雑な問いかけ」-まんたんウェブ
また、ファンの中でも作画崩壊でネタにされることの多い「ククルス・ドアンの島」。当時のアニメ界では予算やスケジュールの都合上仕方なかった、という側面もありますが安彦監督はどこか「かわいそうなことをした」という印象を持っていたそうです。
また戦争と言う普遍的なテーマは40年経った今でも現代に対しても強いメッセージ性を持ち合わせています。
果たしてどのくらいのヒットに?
今までアニメシリーズだけでなく、数多くの劇場版作品が公開されてきた「機動戦士ガンダム」シリーズですが、1988年の「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」以降、10億円を越えるヒットが長い間生まれなかった背景があります。
しかし、2021年に公開された「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」は最終興収22.3億円を記録する大ヒットとなりました。
これには圧倒的なストーリーと作画のクオリティがファンだけでなく、新たな新規ファン獲得に繋がったことや、チケット料金が1900円均一に設定されていることが主な要因と言えるでしょう。
そして、今作「ククルス・ドアンの島」は40年前のファーストガンダムを踏襲したキャラクターデザインながらも、現代のアニメーションと上手く融合されており、特にバトルアクションの作画は先行公開されている冒頭10分映像でもわかる通り「閃光のハサウェイ」にも見劣りしない圧巻の迫力となっています。
果たしてこのまま「閃光のハサウェイ」に続きヒットを記録できるのでしょうか。
今回は公開環境と話題性の観点からどれほどヒットするのかを探っていきます。
公開環境
上映館数+上映形態
まず、上映館数は184館となっています。
「閃光のハサウェイ」の215館と比べるとやや少ないですが、昨年の今の時期はコロナ禍で座席間隔を空けていた劇場もあったことを踏まえると、座席数の少なさは特に心配なさそうです。
また「閃光のハサウェイ」同様、Dolby Cinemaと4Dでの上映も行われ、それぞれ通常特典に追加で限定特典が配布となります。
🎬ドルビーシネマ&4D限定入場者プレゼント🎬
— 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 (@g_cucuruzdoan) May 29, 2022
本作のメカ3DCGを担当する、YAMATOWORKSさん(@yamatoworksinc)描きおろしのメカイラスト✨
■Dolby Cinema:#ドアン専用ザク A5イラストシート
■4D:#高機動型ザク A5イラストシート
▼詳細はこちら👇https://t.co/mOaP4LV6tQ
\6月3日全国公開/ pic.twitter.com/0YBywhq6fF
競合作品
同日公開作品は、
「極道主夫 ザ・シネマ」
「東京2020オリンピック SIDE:A」
「太陽とボレロ」
が主な競合作品となります。ただし、どの作品も箱数の割り振りは控えめで「ククルス・ドアンの島」のファンと客層が取り合いになる心配もなさそうです。ただし、前週公開の「トップガン マーヴェリック」が猛威を振るっており、他にも「シン・ウルトラマン」とは特撮ファン層が重なる面もあるため、この勢いにやや押されてしまう面はありそうです。
8週連続に渡る入場特典+チケット料金
今回も「閃光のハサウェイ」同様にロングランを見込んだ多くの特典があることが既に発表されています。特典はやはりリピーター集客としては一番効率的な要素で、今作は8週連続で新たな入場特典が配布されるようです。
ただし、入場特典があると言ってもやはり一番肝心なのは作品の完成度。Filmarksでの評価を参考にすると平均評価は3.9。イベントでの先行上映しか行われていないためレビューは少なめですが、この点数は「閃光のハサウェイ」と同じ点数となっています。
また、今作は「閃光のハサウェイ」に続きチケット料金は1900円均一となっています。ライト層にはやや厳しい値段設定ですが、コアファン層の集客によってかなりの興収アップに繋がります。
話題性
検索数
Googleトレンドを使って検索数を見てみると、公開1週間前の話題性は
・「閃光のハサウェイ」…21%
・「ククルス・ドアンの島」…16%
やや「ククルス・ドアンの島」が劣っているとはいえ、ほとんど同じ数値に。
ここから「閃光のハサウェイ」は5倍ほど検索数を増やしたので、「ククルス・ドアンの島」が公開後どれほど話題となるのかに注目です。
Youtube再生回数
YouTubeの再生数を見ると、冒頭映像の再生回数は
・「ククルス・ドアンの島」…公開5日目で100万再生
ほぼ同じスピードでの100万回再生突破となっています。
Twitterフォロワー数
最後に公式Twitterのフォロワー数を見てみます。
「ククルス・ドアンの島」…4万8000人(※6月2日現在)
ここにきてTwitterのフォロワー数は半分ほどと少なめとなっていることがわかります。
まとめ
ここでポイントをまとめてみましょう。
・公開館数…184館
・競合作品…トップガン、ウルトラマンの勢いに押される可能性も?
・8週連続入場特典でリピーター集客アップ
・チケット料金1900円均一+特殊上映で興収アップ
【話題性】
「閃光のハサウェイ」との比較
・Google検索数、Youtube再生回数…ほぼ同じ
・Twitterのフォロワー数…「閃光のハサウェイ」の半分
最終興収予測
これらのポイントから最終興収は14~17億円辺りになると予想します。
最後までご覧いただきありがとうございました!
興行収入速報(※推定値)
8億5367万円…(6月19日現在)
興行収入推移
公開日数 | 興行収入 |
---|---|
3日目 | 3億9148万円 |
10日目 | 6億9589万円 |
17日目 | 8億5367万円 |
38日目 | 10億2927万円 |
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