「ゴジラ -1.0」全米で日本実写映画歴代No.1スタート!全世界100億円も視野?

One More Month: New U.S. Poster for 'Godzilla Minus One' - Bloody Disgusting
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「ゴジラ -1.0」は全米2308館で封切りとなり、全米OP興収1103万ドルで初登場3位スタートを切った。
なんとこれは日本の実写映画としては歴代1位、非英語作品としても中国の「HERO(2002年公開)」に次ぐ、歴代2位の数字となっている。
さらに、日本制作のゴジラ作品としては先行上映のみで「シン・ゴジラ」の最終成績(190万ドル)超え、週末だけで「ゴジラ 2000」の最終成績(1003万ドル)」超えを果たし、早くもシリーズ歴代最高の成績に輝いた。



成績比較

予算感の違い

日本と北米は映画にかかる金額ももちろん大きく変わってくる。日本では制作費10億円で大作扱いとなるが、ハリウッド映画は1億ドル(146億円)でも中規模予算。ここで今週のランキングと制作費を参照すると、

順位作品週末興収制作費
1「Renaissance:AFilmbyBeyonce」2150万ドル※コンサート映画
2「ハンガーゲーム0」1450万ドル1億ドル
3「ゴジラ -1.0」1103万ドル1500万ドル
4「Trolls Band Together」760万ドル9500万ドル
5「ウィッシュ」741万ドル1億7500万~2億ドル
6「ナポレオン」713万ドル2億ドル

「ゴジラ -1.0」の制作費は1500万ドル(22億円)と海外では報道されており、それ以外の作品は1億ドル(147億円)超えのそうそうたる顔ぶれ。
そもそも日本映画というだけでも俳優の知名度や馴染みのなさから不利な面は大きいが、さらに予算という面でも大きな差がある中、この記録が生まれたということは歴史的にも非常に意義ある結果と言えるだろう。海外ファンからも低予算ながら圧倒的な完成度やVFXが実現していることに賞賛の声や驚きの声が集まっている。



ハリウッドで成功する意味

意外と忘れがちではあるが、日本と違い北米は映画を字幕付きで見るという文化はほとんどない。というのも国産映画の割合が日本は68.8%であるのに対し、アメリカは94.6%にも上る。

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世界TOPマーケットにおける国産映画の興収シェア

世界一の映画大国は、ほぼ自国の映画で成り立っていると言っても良い。そのため、そもそも海外映画には馴染みのない人も多いのだ。
最近で言えば、アカデミー賞などを受賞し日本で大ヒット旋風を巻き起こした「RRR」ですら、全米の最終興収はわずか1450万ドル(21億円)にとどまっている。ちなみに「RRR」の制作費7200万ドルと、予算面ではハリウッドにも匹敵する規模となっている。

そんな中、全米映画ファンの心を掴んだ「ゴジラ -1.0」。ガラパゴス化と世界展開のジレンマを長く抱えていた実写邦画だが、今回のヒットが新たな活路を開くきっかけになるかもしれない。



最終成績はどこまで伸びる?

やはり最終成績を占う上で、重要となるのは口コミの広がりに直結するレビューサイトでの評価だ。特に2週目は観客が鑑賞するかどうかを決める大きな判断材料となるため、初週よりも大事になってくる要素だ。

米批評サイト「Rotten tomatoes」では既に1000件以上の観客レビューが寄せられているが、その支持率は驚異の98%。全国的に公開されている作品としては今年最も高い水準の評価となる。

IMDbでも3000件以上のレビューが寄せられ、点数は10点中8.7点という好成績。ちなみにハリウッドの「ゴジラ」シリーズは全て点数が6点台だ。
出口調査の満足度を表すCinemaScoreも「A」を獲得しており、これも非常に高い満足度を示している。この結果を見て分かる通り観客の反応は軒並み絶賛となっており、今後の伸びにも非常に期待が持てる。

ここでひとつの指標としてCinemaScore「A」を獲得した作品がどこまで数字を伸ばすのか、その平均値を見てみると、初週から3.6倍になるとのデータが出ている。

つまり、今作は累計興収が4000万ドル(約58億円)になるポテンシャルも秘めているというわけだ。ただし、あくまでこれは平均値であり、日本映画というイレギュラーな作品は例外の結果が出てしまうかもしれない。
しかし、個人的な見解としてSNSでの広がり、上映館数拡大の可能性、圧倒的レビューを武器にした広告が打てること、これらを加味すれば3000万ドル(約44億円)は十分に目指せる数字ではないかと考えている。

さらに、全米での大ヒットは今後公開される海外にも大きなインパクトを与えるだろう。そうなれば、全世界興収100億円の実現も夢ではない。

今後はイギリスやメキシコなどの巨大市場の公開も控えているが、果たして?

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