こんにちは!タロイモです。
こちらの記事では今週の映画ランキングの徹底分析、総評、来週のランキング予測などを行います!
気になっている作品のみ見たい場合は下の目次よりジャンプして頂けると幸いです!
今週のランキング
早速、今週のランキングですがこのようになっています。
1位「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

累計興行収入…49億3499万6800円
(公開2週目)
1位は引き続き「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。
今週は4作品が新たにランクインしたものの、2位に3倍以上大きく差をつけ2週連続の首位をキープする形に。
土日成績は動員42万3398人&興収6億7939万200円で、興収は先週より43%ダウン。前作「Q」の2週目は前週から51%ダウンだったため、勢いの下がり方は比較的緩やかな印象です。
100億円到達が気になる方が多いとは思いますが、仮に毎週40%ダウンだった場合、最終興収は70億円前後と言ったところになります。
しかし、来週から入場者特典第2弾「シン・ポスタービジュアルカード」の配布が決定。また、庵野秀明監督の密着番組もかなりの反響がありました。それらの影響もあり、今週末もかなりの数字が期待できます。そのため、100億円到達の可能性も大きく広がったと言えるでしょう。
細かな予想については長くなってしまうので、またの機会に綴ろうと思っています。
2位「劇場版 奥様は、取り扱い注意」

累計興収…2億9570万3350円
(公開1週目)
「劇場版 奥様は、取り扱い注意」は初登場2位スタート。
土日OP成績は動員16万6000人&興収2億2000万円というもの。
今年の実写邦画作品としては暫定1位のスタートとなっています。
過去の日本テレビのドラマ映画化作品と比べると…
「映画 妖怪人間ベム(11.5億円)」興収比106.6%
「ラストコップ THE MOVIE(4.5億円)」興収比229.1%
となっています。
10億円突破はほぼ確実と言えそうですが、最終的には15億円に届くかと言ったところ。
やはりドラマから約3年のブランクがあったため、「コードブルー」のような爆発的スタートとはなりませんでした。
3位「トムとジェリー」

累計興行収入…1億9329万3620円
(公開1週目)
「トムとジェリー」は初登場3位スタート。土日OP成績は動員11万9000人&興収1億5100万円とまずまずの成績に。洋画作品としては今年最高の数字となっています。
また子供向けの洋画作品と比べると…
「ピーターラビット(11.6億円)」興収比81.2%
「ドクタードリトル(5.6億円)」興収比133.6%
となっており、春休みにかけて最終10億円到達を目指します。
4位「映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!」

累計興行収入…1億1535万1700円
(公開1週目)
「映画ヒーリングっど・プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!」は初登場4位。土日OP成績は動員9万6000人&興収1億1500万円となっています。「トムとジェリー」との競合もあり、やや低調なスタートとなりました。
「シンエヴァ」で歴代トップの興収を叩き出す勢いの東映ですが、実は特撮系作品においてはコロナ禍以降かなり苦しい状況となっています。
まず仮面ライダーはコロナ禍以前より興収が半減し、ヒーロー戦隊シリーズも初の3作同時上映ながら、最終興収は1億円に満たないなどかなりの異常事態に。
今作のプリキュアも昨年10月に公開された前作「映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日(3.8億円)」比106.4%と4億円に行くか行かないかと言ったところ。
この状況を挽回しない限り、コロナ禍を機に深刻な子供世代の“特撮作品離れ”に陥ってしまう可能性もありそうです。
5位「ブレイブ -群青戦記-」

累計興行収入…4億6403万6850円
(公開2週目)
5位は先週より3ランクダウンの「ブレイブ-群青戦記-」。先週10億円弱になると紹介した今作ですが、緊急事態宣言の影響もあり平日の記録が振るわず、かなりの大ブレーキに。最終的には7〜8億円辺りとなりそうです。
6位「花束みたいな恋をした」

累計興行収入…32億1938万2840円
(公開8週目)
6位は「花束みたいな恋をした」がランクイン。累計興収は先週からさらに2億円積んで32億円に到達。未だに平日は新作と3、4位を争うほどの勢いで、最終35億円突破も視野に。
土日OP興収が1億9100万円だったことを考えるとかなり異常な数字です。(通常、土日OP興収2億円作品の最終目安は10〜15億円)
7位「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」

累計興行収入…387億8013万7650円
(公開23週目)
7位は「鬼滅の刃 無限列車編」。
今週は大きく順位を落としましたが、先週は新作が多く箱数も10位だっため大健闘と言える数字。
また、今週の土曜日からは特典配布の配布が開始されるため、多くの劇場で4D上映が復活。それだけでなく、2Dの上映回数も大幅に増加しています。1週間限定の特典で100万名(=13億〜17億円ほどなので、全て配り終えた場合400億円に到達)を見込む強気な設定ですが、果たして9週ぶりの首位奪還となるのでしょうか?
8位「名探偵コナン 緋色の不在証明」

累計興行収入…11億2240万3350円
(公開6週目)
8位は「名探偵コナン 緋色の不在証明」。アニメ総集編ながら6週連続のランクインとなっています。今年の映画市場が低水準なこともありますが、劇場版シリーズの前作「名探偵コナン 紺青の拳」が9週連続のランクインだったため、アニメ総集編でここまでの成績を残しているのは正直驚きです。
また、公開1ヵ月を切った「名探偵コナン 緋色の弾丸」ですが、こちらは劇場版シリーズ初のシリーズ初の4D、IMAX、DOLBY CINEMAの同時上映が決定。追加料金のある特別上映なので、客単価も大幅に上がります。そのため、シリーズ初の100億円到達も可能性としては高くなってきました。
劇場版コナン初!!
— 劇場版名探偵コナン【公式】 (@conan_movie) March 24, 2021
IMAX.MX4D.4DX.DOLBY CINEMA同時公開決定ー!!
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これはもう、行かざるを得ない!
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9位「ラーヤと龍の王国」

累計興収…(2億2195万9850円)
(公開3週目)
9位は「ラーヤと龍の王国」が3週連続のランクイン。
6位スタートながら粘り強くランクインとなっていますが、3億円の到達はかなり難しそうです。
全世界興収も約70億円と厳しい状況で、(「アナ雪2」は1600億円越え、「モアナと伝説の海」も約730億円ほど)ディズニープラスでそれに見合う数字を稼げているのか疑問が残ります。
また「ラーヤと龍の王国」の失敗の影響か、ディズニーは公開スケジュールを大幅に変更。「ブラックウィドウ」は4/29から7/9に公開を延期。さらに、ディズニープラスのプレミアムアクセス(月額770円+3278円)も同時解禁すると発表。公開規模縮小に不安が残りますが、こちらは日本のウォルトディズニースタジオに判断を委ねる形になりそうです。
10位「ミナリ」

累計興収…4461万7200円
(公開1週目)
10位は「ミナリ」がランクイン。
先日発表されたアカデミー賞でも6部門と全体で2位のノミネート数を誇る作品。
監督はリー・ザック・チョン監督で、「君の名は。」のハリウッド版を手がけると言うニュースでも話題となった人物です。
リー・アイザック・チョン監督『ミナリ』、試写を拝見しました。映画の中のあのたくましい家族だけではなく、作り手まで思わず大好きになってしまうような、素敵な善性に満ちた映画です。良いもの観たなあ。
— 新海誠 (@shinkaimakoto) March 15, 2021
チョン監督にハリウッド版『君の名は。』を監督してもらえることが、あらためて幸せです。
今作は公開規模からするとやや寂しいスタートですが、賞レース作品なのでアカデミー賞の結果によっては後から人気がある可能性もあります。(昨年の「パラサイト 半地下の家族」も5位スタートからアカデミー賞の結果を受けて首位になりました。)
次週ランクイン期待作
「モンスターハンター」

(C)Constantin Film Verleih GmbH
「バイオハザード」シリーズでおなじみのミラ・ジョヴォヴィッチ主演×ポール・W・S・アンダーソン監督タッグの最新作。日本からも「ブレイブ-群青戦記-」にも出演していた山崎紘菜がキャスティングされています。カプコンの大人気ゲーム「モンスターハンター」をハリウッド実写化した作品で、IMAX、4DX3D、MX4Dなど久々のフル展開型の洋画作品となっています。
ただ、公開日は「モンスターハンターライズ」の発売日と同日となっている点が少し不安要素。
配給側からすると1番「モンスターハンター」が盛り上がるタイミングに公開日を設定したつもりなのかもしれませんが、取り込みたいゲームのファン層は映画よりもゲームを優先するのではないか…?という不安も残ります。
アルテミス達はなぜ、モンスターが跋扈する世界にやって来たのか? 元の世界に戻る方法はあるのか? すべての真実を知るためには、次々襲来する巨大モンスター達を倒し、生き残るしかない。狩るのは人間か? モンスターか!? 究極のサバイバルがいま始まる!
(公式サイトより引用)
「騙し絵の牙」

「桐島、部活やめるってよ」で日本アカデミー賞監督を受賞した吉田大八監督が「罪の声」で知られる塩田武士の作品を実写化した作品。実際に作者が原作の主人公としてイメージしていたという大泉洋が主演を務めます。その他にも、松岡茉優、佐藤浩一、中村倫也、木村佳乃、國村隼、リリー・フランキー、斎藤工など豪華俳優陣が脇を固めます。
速水は、新人編集者・高野(松岡茉優)と共に、イケメン作家、大御所作家、人気モデルを軽妙なトークで口説きながら、ライバル誌、同僚、会社上層部など次々と現れるクセモノたちとスリリングな攻防を繰り広げていく。嘘、裏切り、リーク、告発――クセモノたちの陰謀が渦巻く中、速水の生き残りをかけた“大逆転”の奇策とは!?
(公式サイトより引用)
「ノマドランド」

こちらはアカデミー賞で主要6部門ノミネートとなった作品となります。前哨戦のゴールデングローブ賞では作品賞と監督賞を受賞し、アカデミー賞作品賞最有力との呼び声も高い作品です。
主演は「スリー・ビルボード」でアカデミー賞主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンド、監督は新鋭クロエ・チャオ。こちらの監督はマーベル映画の「エターナルズ」のメガホンも取っています。
(公式サイトより引用)
「ガールズ&パンツァー 最終章 第3話」

劇場版作品は370日のロングラン公開で最終25億円を記録した、大人気アニメ「ガールズ&パンツァー」のOVA作品。
今回公開となる「最終章」は6話構成となっており、1話は2017年の12月、2話は2019年6月に公開。どちらも映画ランキングは4位スタートを切っており、5億円前後のヒットとなっています。
今作の第3話も約2年ぶりの続編で多くのファンを集客できそうです。
勝利のため、あらゆる「突撃」を駆使した戦法で迫り来る知波単学園
に、大洗女子学園は大苦戦!ジャングル、そして夜戦という環境の中、 追い詰められたみほ達に逆転の一手はあるのか?
他校の試合も見逃せない!
サンダースvs継続、黒森峰vsプラウダ、聖グロvsアンツィオの試合の
行方はもはや予測不能!?
それぞれに白熱する試合模様!
勝利をつかむのは、果たして――!?
(公式サイトより引用)
来週の映画ランキング予測
最後に来週の映画ランキングを予想します!
(※個人的な予想ですのでご了承下さい。)
②「鬼滅の刃 無限列車編」(↑)
③「モンスターハンター」(初登場)
④「ガールズ&パンツァー 最終章 第3話」(初登場)
⑤「騙し絵の牙」(初登場)
⑥「劇場版 奥様は、取り扱い注意」(↓)
⑦「トムとジェリー」(↓)
⑧「花束みたいな恋をした」(↓)
⑨「ノマドランド」(初登場)
⑩「ブレイブ -群青戦記-」(↓)
「シンエヴァ」と「鬼滅の刃」はそれぞれ100万人限定の特典配布となっていますが、舞台挨拶や庵野監督の密着番組放送の反響から「シンエヴァ」が首位をキープすると予想。
「モンスターハンター」はゲームの発売と同時公開なため、ファン層を多く取り込むのは難しいかと思います。OP成績は3億円を越えれば御の字と言ったところでしょう。
次点は「ガールズ&パンツァー 最終章 第3話」と予想。舞台挨拶も予定されており、上映時間も48分と短いため回転率は高めです。土日OP興収は1話2話と同じ1.5億円ほどになると思います。
「騙し絵の牙」は前評判が高めの作品ですが、口コミで伸びるタイプの作品と予想しています。今年の実写邦画作品は土日OP興収1.5億円行くのも難しい例が多く、スタートは僅差で5位と予想します。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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