【国内映画ランキング】「シン・ウルトラマン」初動9.9億円のロケットスタートで初登場首位!「流浪の月」は5位、「バブル」は9位

©2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 ©円谷プロ

興行通信社より今週末(5月14日〜15日)の動員数ランキングが発表された。順位は以下の通り。

1位(初)「シン・ウルトラマン」
2位(↘)「劇場版 名探偵コナン ハロウィンの花嫁」
3位(↘)「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」
4位(↘)「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」
5位(初)「流浪の月」
6位(↘)「死刑にいたる病」
7位(↘)「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」
8位(↘)「劇場版ラジエーションハウス」
9位(初)「バブル」
10位(↘)「劇場版 Free! -the Final Stroke- 後編」



「シン・ウルトラマン」はで動員45万人&興収7億300万円で初登場1位スタート。
公開3日間では9億9300万円を突破し、「シン・ゴジラ」の8億4700万円、「日本沈没(2006)」の9億1000万円を越える樋口真嗣監督としてはキャリア史上最高の数字となった。実写邦画作品としても2022年最高の出足となっており、最終的には50億円越えも狙えるスタートとなっている。
レビューも現時点では好意的な意見が多く、特に特撮ファンからは絶賛の声が上がっており、今後の伸びにも引き続き期待が持てそうだ。

「劇場版 名探偵コナン ハロウィンの花嫁」が5週目にして初の首位陥落。しかし累計興収は75億円を突破しており、昨年の「緋色の弾丸(76.5億円)」突破まであと僅かとなっている。90億円突破はほぼ確実だが、100億円突破はやや雲行きが怪しくなってきた。

3位は「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」。先週からワンランクダウンも累計興収は16億円を突破した。早くも前作「ドクター・ストレンジ」の18.7億円を抜き去る見込みで、20億円越えもほぼ確実となっている。

5位には「流浪の月」が初登場ランクイン。2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうの人気ベストセラー小説を松坂桃李×広瀬すずW主演で映画化した作品。「怒り」の李相日が監督、脚本を手がけ、撮影監督は「パラサイト 半地下の家族」のホン・ギョンピョが務めた。

Netflixの先行配信も話題となった「バブル」は初登場9位スタート。制作はWIT STUDIO、監督は「進撃の巨人」荒木哲郎×脚本は「魔法少女まどか☆マギカ」虚淵玄×キャラクターデザインは「DEATH NOTE」の小畑健と豪華スタッフが揃い踏み。しかし、300館越えの大規模公開ながら厳しいスタートとなった。



次週のランクイン期待作品

「劇場版 五等分の花嫁」(全国107館)
©︎春場ねぎ・講談社/映画「五等分の花嫁」

シリーズ累計発行部数は1600万部を越える人気漫画原作のアニメ作品「五等分の花嫁」の劇場版作品。アニメシリーズは2クールにわたって放送され、今作の劇場版で完結を迎える。

何と言っても今作の特筆すべき点は上映時間。通常のアニメ映画は90~120分で収まることが多いが、今作の上映時間は136分の大ボリューム。ファンの中では原作と異なる結末になるのでは、と言う声もあるが果たして…?

「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー」(全国349館)
©︎2022 荒川弘/SQUARE ENIX ©︎2022 映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会

2017年に公開された人気漫画「鋼の錬金術師」の実写化作品の続編。前作の興行成績は11.1億円と海外ロケやCGに多額の制作費がかかっていたことも踏まえると、やや厳しい数字だっただけに今作の公開発表にはファンからも驚きの声が少なからずあった様子。

エドワード・エルリック役の山田涼介、ウィンリィ・ロックベル役の本田翼、ロイ・マスタング大佐役のディーン・フジオカなど前作のキャストは引き続き続投。新キャストとしては、今作の宿敵でもあるスカー役を新田真剣佑、ヴァン・ホーエンハイム役を内野聖陽、キング・ブラッドレイ大総統を舘ひろしがキャスティングされている。

原作の20周年プロジェクトの一環としての公開と思われるが、前作は批判の声も多かっただけに、今作でその信頼を取り返すことができるのか注目。

ハケンアニメ!(全国337館)
©︎2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

直木賞作家の辻村深月原作の人気小説を実写化した作品。今や大きな世界市場を築くアニメ業界を舞台に、地方公務員からアニメ新人監督に異色の抜擢をされた斎藤瞳(吉岡里穂)がクセ者プロデューサー・行成理(柄本祐)や個性的なスタッフと共に、憧れの天才監督・王子千晴(中村倫也)とのアニメ界の頂点である「ハケン=覇権」を争い奮闘する姿を描いた作品。

劇中に登場するアニメは「攻殻機動隊」「PSYCHO-PASS サイコパス」などを手掛けたProduction I.Gが制作し、監督も「テルマエ・ロマエ」「若おかみは小学生!」で知られる谷東監督、声優も潘めぐみ、梶裕貴、高野麻里佳などの人気キャストが起用されるなどかなり気合の入った作品作りとなっている。

大河への道(全国335館)
©︎2022「大河への道」フィルムパートナーズ

落語家立川志の創作落語「伊能忠敬物語 大河への道」を実写化した作品。
現代を舞台にした伊能忠敬主役の大河ドラマ制作までの行方と、江戸時代の伊能忠敬の日本地図完成までの道のりを描いた200年をまたにかける歴史発見エンターテインメント。

中井貴一、松山ケンイチ、北川景子ら豪華キャストがそれぞれ現代と江戸時代で1人2役を務める日本映画史の常識をひっくり返す演出も必見!?

[次ページでは今週のTOP10から、いくつかピックアップして深堀りして行きます!]
(※現在執筆中です。更新は火曜日を予定しています。)

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