「DUNE デューン 砂の惑星」あらすじ、解説、感想レビュー【IMAXで体感!極上の映画体験!】

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皆さんこんにちは。タロイモです。

今回は「DUNE デューン 砂の惑星」について色々語っていこうと思います。

まず、「DUNE デューン」シリーズはフランク・ハーバード作の小説が原作となっており、今作で描かれているのは全部で6つ内の1作目「砂の惑星」となっています。

ヴィルヌーヴ監督は2作目の「砂漠の救世主」も映画化したいとインタビューで答えていたけど…。

原作も上・中・下巻に分かれており総ページ数は1200ページ越え!
てなわけで今作も前編・後編の2部作となっています。最初のタイトル登場シーンで「Part One」と表示されるのですが、自分は初めて今作が1話完結でないことを知りました(笑)

これぞIMAXで見るべき!感動の映像体験!(ネタバレなし感想)

ここまでやるか!リアルを追求したからこそ生まれた究極の映像美

公開初日にIMAXで行ってきました!

「未来型シネマ・エクスペリエンス」と謳っているだけあり、やはり圧巻の映像美。
文句のつけようはありまあせんでした。

IMAXデジタルカメラで撮影されたからこそ実現されたドアップ時に一粒一粒が見える砂の粒子の繊細さから、引き画では戦っている戦士一人一人が鮮明に写る臨場感まで、究極の映像体験となっています。

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そこにはヴィルヌーヴ監督らしいあるこだわりがありました。それは ”リアルさ”を徹底的に追及し、自然を歪曲しないというものです。撮影はグリーンバッグへのCG合成ではなく、実際に世界各国で敢行。ハンガリー、ヨルダン、アブダビ、ノルウェーでロケが行われ、特に西アジアに位置するアブダビは実際に気温も灼熱だったことが演技の手助けになったと、主演のティモシー・シャラメもインタビューで答えています。

アブダビは8月頃だと最高気温が40度近くになるのも当たり前だとか。
砂漠だともっと熱そう…。

他にもなるべく視聴効果を使わない”自然”を意識した撮影を行い、巨大セットの建築はもちろん、ヨルダンでは砂の色と合う細粉を用意するのに10週間を要したそう。

このような監督のこだわりが究極の映像美に繋がっているわけですね。

ストーリーに関しても用語がやや難解ですが、それさえ抑えておけば単純明快なストーリー。映像がどこを切り取っても“絵になる”ので、私は見飽きることがありませんでした。

やはり今作はなんと言っても「重厚感」がたまらない!

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今作のメガホンを務めるのは「メッセージ」や「ブレードランナー2049」を手掛けてきた新鋭ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。派手派手でないどこか哀しさのあるSF作品が特徴的です。

過去作らしさを感じる雰囲気に、作品のテーマもやや重めなのでテンポはゆっくりと…そしてカメラワークも速すぎず…余すことなく大画面で映像美を体感する…まだに贅沢にIMAXを堪能するのには持ってこいの作品です!

さらに「ダークナイト」「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」などの作曲を務めたハンス・ジマーは「テネット」を蹴って今作の音楽を担当。体中を振動するような重低音が響き、どこか不穏な音楽が作品のダークさにピッタリとマッチしていました。

1984年版「デューン」は見たほうがいい?

実は「DUNE デューン 砂の惑星」ですが、1965年に刊行された歴史的なSF小説ということもあり、今作が初めての映画化ではありません。

元々「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」など独特な世界観が持ち味のアレハンドロ・ホドルフスキーが映画化に挑み、有名画家のサルヴァドール・ダリやミック・ジャガーなどのスターとの交渉を成功させるも、監督の10時間以上上映するという構想や予算の問題で計画が頓挫。

こちらは「ホドルフスキーのDUNE」で語られています。

その後イタリアのプロデューサーが購入権を買い取り、「エレファント・マン」や「ツインピークス」などで有名なデヴィット・リンチが監督・脚本を務めることに。音楽に「Africa」などで有名なTOTOが起用されました。そして生まれたのが1984年版の「デューン 砂の惑星」です。

こちらは今作の2021年版とは違い、1本で完結する内容となっています。

2021年版より20分も短くて完結するってことは…物語のスピード2倍以上ってことですか…。

内容は、手放しで褒められるような内容ではなかったかなという印象ですが、随所にデヴィット・リンチのアート性が感じられるので興味のある方にはぜひ見ていただきたいです!

「ホドロフスキーのDUNE」では、DUNE製作の夢がかなわず落ち込んでいたホドロフスキーもあまりのひどさにだんだん元気が出てきたという一幕がとても面白かったです(笑)

ズバリ、予習としてリンチ版を見るべきか否かということですが、観る前にストーリーを抑えておきたいという方には鑑賞をオススメします!ただ特段見なければいけないということはありません。推奨度は30%くらいです。

…が、こちらも用語がマシンガンのようにバンバン出てくるので見る前におおまかなあらすじと一緒に頭に入れておいた方がいいかもしれません!



登場人物

アトレイデス家(味方サイド)

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ポール・アトレイデス
(ティモシー・シャラメ)
主人公。アトレイデス家の後継者。
未来が見える能力を持っているが、まだ覚醒はしていない。

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レト・アトレイデス公爵
(オスカー・アイザック)
ポールの父。忠誠心があり、人情味がある優しいパパ。

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レディ・ジェシカ
(レベッカ・ファガーソン)
ポールの母。 ベネ・ゲセリット(後程説明)にて特殊な訓練を受けた。

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ダンカン・アイダホ
(ジェイソン・モモア)
アトレイデス家の勇敢な戦士。ポールは兄のように彼を慕っている。
ジョークを言うのはこの人だけ。

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ガーニイ・ハレック
(ジョシュ・ブローリン)
アトレイデス家の武器指南役。ポールの鍛錬も行っている。
笑顔を作ろうとしても無表情になっちゃう可愛い人。

ハルコンネン家(敵サイド)

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ハルコンネン男爵
(ステラン・スカルスガルド)
ハルコンネン家の長。ハルコンネン男爵は過度の肥満なので、重力中和技術でプカプカ浮かんでいます。

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ラッバーン
(デイヴ・バウティスタ)
ハルコンネン男爵の甥。

フレメン(惑星アラキスの先住民)

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チャニ
(ゼンデイヤ)
フレメンの強き戦士。ポールの夢によく出てくる。

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スティルガー
(ハビエル・バルデム)
フレメンをまとめあげるリーダー的存在。救世主の存在を信じ続けている。

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リエト・カインズ
(シャロン・ダンカン・ブルースター)
帝国に仕える生態学者。監査官として、ハルコルネン家からアトレイデス家の惑星アラキス統治の意向を見届ける責任を持つ。原作では男。

ベネ・ゲセリット(謎の組織)

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教母
(シャーロット・ランプリング)
かつてポールの母ジェシカを鍛えた教母。
公家との婚姻で超能力者を生み出そうとしている。
しかしポールの力は予想外であった…。

これだけは抑えておこう!用語解説

DUNEは用語さえ押さえればストーリーはバッチリ!
公式サイトも参考にして見て下さい!

アトレイデス家

主人公ポールの父レト・アトレイデスが率いる国家。

ハルコンネン家

アトレイデス家の長年の宿敵で、ハルコンネン男爵が率いています。

メランジ

惑星アラキスでしか取れない貴重なスパイス(麻薬)。抗老化作用や意識を高める効果を持ち、宇宙船のパイロットもメランジを摂取することで星間飛行を行います。

フレメン

惑星アラキスの原住民。メランジの効果で真っ青な瞳を持っている。

ベネ・ゲセリット

女性の精神的、身体的な訓練を行う修道女組織。
この組織は相手の心を読む力や、人に絶対命令を行う「ヴォイス」などの特殊能力を修行によって身につけさています。
しかし、真の目的は修行させた女性を利用し人間交配を意図的に行うことで超能力者を生むことです。

主人公ポールの母ジェシカもベネ・ゲセリットで修行を受けていました。

クイサッハ・ハデラッハ

ベネ・ゲセリットが目的としている超能力者。
集団記憶によって人類の記憶をすべて保持し、未来を予見する能力の持ち主です。

サウダルカー

皇帝直属の近衛兵。今作はハルコルネン側です。

とりあえず、これを抑えておけば用語で置いていかれることはないでしょう!



あらすじ

起:皇帝の命令の裏に潜む陰謀

時は10190年。人類は様々な惑星に移り住み、宇宙帝国を築いていました。ある日、主人公ポール・アトレイデスの父、公爵レト・アトレイデスの元に皇帝シャッダム4世から伝言が届きます。

その内容はアトレイデス家に元々宿敵ハルコンネン家が統治していた惑星アラキス(別名“デューン”)の統治を命令するものでした。

惑星アラキスは当たり一面砂漠が広がり、砂虫(サンドワーム)と呼ばれる巨大生物が生息する危険な場所。その一方で全宇宙から重宝されている「メランジ」と呼ばれるスパイスの唯一の生産地でした。アトレイデス家はこのスパイスで利益を上げるだけでなく、ハルコンネン家が酷い扱いをしてきた先住民族「フレメン」との友好化を目指していました。

しかしそんな上手い話があるわけもなく、そこにはある陰謀が。元々この命令はアトレイデス家を消滅させるための皇帝とハルコンネン家が企む罠だったのです…。

※ココから下はネタバレを含みます!



ネタバレあらすじ

承:感じる目覚め、そして惑星アラキスへ。

ポールは訓練やアラキスについての勉強に励みますが、不思議な夢を見るようになります。

その夢にはフレメンの少女が現れ、他にもダンカンの死を見てしまいます。

ポールはその夢を見たことをきっかけにダンカンのアラキス行きを止めますが、軽くあしらわれます。その後ジェシカはポールが予知夢を見ていることに気づき教母に報告します。

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そしてベネ・ゲセリットの教母がポールが“本物”であるかを見極めるため面会。箱に右手を入れさせポールに苦痛を与える教母。しかし、ポールはそれを耐え抜きテストを突破します。

教母はポールを認める一方で、母ジェシカがポールに修行させていたことに気づき怒りを顕にします。

その後、皇帝の命令で惑星アラキスに着いたアトレイデス家。父レトはフレメンの首領スティルガーと面会。レトはフレメンとの友好化を提案しますが、関わるなと断られてしまいます。

次に監査官のカインズ博士と面会し、スパイスの採掘場を見学に行くレトとポールたち。しかし、そこにサンドワームが現れます。本来であれば採掘場を機械にドッキングし宙に浮かすことでサンドワームの被害を受けないようにするという仕組みがあったのですが、機械が故障しており採掘場が危険に晒されます。そこで、レトは採掘場で働く人々の救出を試みます。しかし、スパイスの作用によって夢を見てしまったポール。その場で倒れ込みますが、間一髪で救出されます。

転:陰謀が明らかに…

その後、部屋に戻ったポール。しかし、部屋にハンター・シーカー(動いた者に毒を刺す暗殺の道具)が。丁度そのタイミングでフレメンの家政婦がドアを開け、間一髪でハンター・シーカーを破壊。

そのタイミングでアトレイデス家に裏切り者がいることを知ります。

一方ハルコンネン家ではアトレイデス家にスパイを送り様子を伺っていました。それを聞きつけた教母はポールとジェシカの殺害を禁じます。

後日ハルコンネン家がアトレイデス家に押し入り、レトは裏切り者の医者ユエによって拘束されるのでした。ユエは自分の妻をハルコンネン家に人質に取られ犯行に及びましたが、ハルコンネン男爵を殺すためにレトに毒ガスを発生させる差し歯を仕込み、殺すよう頼みます。

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ポールと母ジェシカも拘束され、ハルコンネン男爵の命令通り砂漠に放棄させられることに。ハルコンネン家はベネ・ゲセリットによりポールとジェシカを殺すことを禁じられていました。そのため、直接手を下すことはしませんでした。しかし、それが裏目に出ることに。母は猿つぐわをつけられていましたが、ポールはヴォイスを習得しハルコンネンの戦士を殺すことで、母ジェシカと共に羽ばたき機を奪うことに成功します。

結:物語は始まったばかり

ポールとジェシカは砂の中で一夜を過ごしますが、ポールは再び夢を見ます。そんな中、ハルコンネンのアジトではレトが拘束されていました。ユエはハルコンネンに裏切られ殺され、レトは毒を吐き死亡。しかし、ハルコンネン男爵はシールドを張っていたため死にませんでした。2人は父の死を感じ、嘆きます。

その後2人は助けに来たダンカンと再会。その後カインズ博士によって研究施設へと導きますが、その一行はサウダルカーの追跡を受けていました。

それを察知したダンカンは3人を置いて1人でサウダルカーに立ち向かいます。ダンカンの名を必死で叫ぶポールですが、ダンカンはやられてしまいます。そして3人は逃げることを決意。ポールとジェシカは羽ばたき機で脱出し、カインズ博士もサンドワームを呼ぶことで危機を脱します。

ポールとジェシカは不時着し、フレメンの移住地を探し砂漠をさまよいますが、ドラムサンドの音にサンドワームが反応。食べられる直前というところで別の振動にサンドワームが反応。危機を逃れます。

しかし、その先にはフレメン達の姿が。その中には面会したスティルガーも。スティルガーはポールを残して母ジェシカを殺すよう命じますが、セグリッドで訓練をしていたジェシカはあっという間にスティルガーの首元にナイフの刃を向けます。スティルガーは2人を認め、地下に連れていこうとしますが、フレメンの1人ジャミスがポールを認められないと決闘を申し込みます。

ポールはチャニにクリスナイフを渡され、決闘が始まります

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ポールは洗練された技術でナイフをジャミスに向け降参を求めます。しかし、フレメンの決闘は死をもって決するものでした。人を殺したことがないポールは動揺しますが、とどめを指しフレメンに認められるのでした。

そしてポールはフレメンと共に戦うことを決意し、物語は幕を閉じます。



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ネタバレ感想

満足点

作られるべくして作られた作品!

現在もカルト的人気のある1984年版ですが、実は興行的にも評判的にも失敗に終わり、監督デヴィット・リンチも「完全に失敗だった」と語っています。製作費は潤沢でしたが、やはり製作側からの制限が多かったことも失敗の要因と言えそうです。元々デヴィット・リンチもアート性の強い監督なので、厳しい制限の中で大衆的な映画を作るのは難しかったのかもしれません。

元々4時間の尺だったのが映画用に2時間強に編集することになってしまったという話も有名です。

その結果、序盤からナレーションの説明が始まりそこで背景を全て説明するという展開に。端折られいる部分も随所にあり、その後もナレーションや登場人物が心の中で囁くシーンなど、物語を短い時間でどう補完するかにフォーカスせざる負えなくなってしまったのです。

そういう意味で、今回のヴィルヌーヴ版は時間をたっぷり使っており1984年版の悪かった点をしっかり抑えて改善しているところに感動しました。端折られていたシーンもしっかり原作通り描かれており、個人的には大満足です。

それに加えてヴィルヌーヴ監督の華美でないダークなモダンアート性、余韻の残る重厚感が上手く活かされているように感じました。

恋愛描写も期待大!

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前作1984年版で残念だったのは、ポールとチャニの恋愛描写が鬼早テンポだった影響で雑になってしまっていたことです。チャニが夢に出てくるのは運命を思わせる演出で良かったのですが、出会ってからの恋愛描写は皆無でした。その点、今作のポールはチャニに出会って夢で見た彼女と確信しても、上手く話しかけられない様子。恋愛ならではの不器用になっちゃう男の子感が最高でした。1984年版では、出会うシーンの10分後くらいには会話シーンすらまだないのに相思相愛のキスをしています。(そのシーンも10秒くらいしかない)

時代の違いということもありますが、そういう面では今作の描き方に今後の恋愛描写にも期待が持てました!

ガジェットのスタイリッシュさが◎

スーツやコンパス、テントなどどこか近未来を感じる作りで個人的には大満足。

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1984年版はマイクラみたいなわけわからんダサさのシールドでしたが、今作は映像の進化を感じるスタイリッシュなシールドに。青はセーフ、赤はアウトというのもわかりやすく、これはダメージ入ってるんだなと戦闘描写もわかりやすくなっている点がGood。

サンドワームの臨場感がヤバい…!

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やはりナウシカも影響を受けたというサンドワームは気持ち悪さと巨大過ぎて恐怖を感じる造形がかなりGoodでした!特にポールとジェシカがサンドワームから逃げるシーンはIMAXならではの大迫力と緊迫感!でかいってやばいですね…(語彙力)



やや残念だった点

長い…という感想もチラホラ。

原作のストーリー上仕方ないことではあるのですが、中盤のハルコンネンによる襲撃のシーンで物語の盛り上がりとしてはピークになってしまったため、展開としてはそこからの盛り上がりが欠けており、あの決闘のシーンがラストにしてはややスケールダウンしてしまったのではないかと思ってしまいました。決闘のシーンをもう少しアクションとして緊張感を与える演出などがあれば名シーンになったのかもしれません(?)

宣伝手法で観客とのすれ違い発生?

やはり前編であることを公式が伏せたまま宣伝をしていたことにも、やや観客は作品に対しての受け取り方が変わってくるのではないかなと思いました。

やはり前情報なしで見ている人は、ラストシーン辺りでこのままどう着地するんだろうと疑問感を抱きながら作品が終わったしまった人も多いと思います。

そもそも仮に全世界で大ヒットした場合、そこから製作を開始して「Part two」を作るのにどれだけのスパンがあるのかも気になるところです。

最後に

「スターウォーズ」や「風の谷のナウシカ」など数多くの作品に影響を与えた伝説のSF小説ということで、かなり期待値ハードルの高い作品でしたが、個人的にはIMAXを十分に活かした映像美だけでもお腹いっぱいでした。「Part One」と言うことで、今作だけで評価をするのは少し難しいですし、やはり続編に期待したいところですね。

ということで最後に評価点です!

ストーリー  ☆☆☆★★ 

映像     ☆☆☆☆☆

キャラクター  ☆☆☆☆★

音楽      ☆☆☆☆★

メッセージ性  ☆☆☆★★

ヨーロッパではかなりのヒットとなっているようですが、全米の公開は来週の金曜日22日です。
続編製作があるか否かは、その結果次第と言ったところでしょうか。

最後まで見ていただきありがとうございました。

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