【興収考察】安室さんは100億円の男になれるのか!?「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」を徹底分析!

今年もこの季節がやってきましたね!

桜満開の春…。出会いの春…。そして「劇場版 名探偵コナン」の春…!!

ついに今週金曜日4月15日より子供から大人まで大人気の「劇場版 名探偵コナン」シリーズ最新作「劇場版 名探偵コナン ハロウィンの花嫁」が公開となります。

(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

今作は記念すべきシリーズ25作目となっており、原作で明かされなかった新事実が判明するとの噂もあることから、ファンのボルテージも最高潮に高まっているようです!

今回この記事では様々なデータを参考にしながら、今作「劇場版 名探偵コナン ハロウィンの花嫁」は果たして大ヒットするのか、そしてシリーズ初の100億円突破となるのかについてしっかり考察していきます!



コロナの災い…1年前の悲劇

実は前々作「紺青の拳」まで毎年右肩上がりで成績を更新してきた「劇場版 名探偵コナン」シリーズ。

「純黒の悪夢」から凄まじいペースで毎年最高興収を更新しなんと「紺青の拳」では93.7億円を記録。
そのため、前作「緋色の弾丸」がコナンシリーズ初の100億円突破になるかも…!とファンや劇場からも大きな期待がかかっていました。

全劇場での座席数シェア率は59.7%を記録し、時刻表とまで言われた「鬼滅の刃 無限列車編」の57.8%を越える集計開始以降最高の数字に。また、IMAX&4D&Dolby Cinemaなど特殊上映でも展開され全国のスクリーンがジャックされる形となりました。

その結果、公開3日間のオープニング成績は22.2億円とコナンシリーズの枠を越え、日本歴代OP成績として「鬼滅の刃 無限列車編」に次ぐ歴代2位の成績を記録。ファンや劇場の期待に応える形となったのです!

配給の東宝もこの初動成績に「100億円突破は確実」と発表し、シリーズの盛り上がりと言う意味でも、コロナ禍の映画界を盛り上げると言う意味でも申し分ないスタートダッシュを切りました。

しかし、ここで災厄が訪れます…。

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> 緊急事態宣言 <
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「緋色の弾丸」公開から1週間も経たないうちに緊急事態宣言発令のニュースが…。さらに前回第2回の緊急事態宣言とは違い20時までの営業という形ではなく、完全休業に追い込まれるという最悪のケースとなってしまったのです。

これにより宣言が発令された東京、大阪、京都、兵庫の4都府県はGWにかけて大手シネコンの閉鎖が決定。主要都市の閉鎖により全国の3割ほどのシネコンが実質機能停止となりました。

そのため大きな機会損失を被った結果、最終興収は76.5億円と100億円には残念ながら届きませんでした。ただし、緊急事態宣言が無ければ確実に越える勢いがあったと個人的には思っています。こちらについては後ほど解説を入れます。

コロナ禍の被害を大きく受け、100億円突破を逃してしまった前作「緋色の弾丸」。
そういった意味合いで今作「ハロウィンの花嫁」はシリーズ初となる100億円突破リベンジへの期待がかかっているのです。

ファンの皆さんも気になっている点かと思いますが、まず結論から言うと
100億円突破の可能性は極めて高くなっている
…と予想します。

今回はやけに自信ありげですね〜

今回ばかりはデータを見ていると明らかに昨年とは違う勢いを感じるんですよ…

ここからはその勢いが一目でわかるデータや根拠を紹介しながらヒット分析をしていきますよ!

ヒットへの期待ポイント⇨データ分析⇨過去データ分析

という順序で今回は解説していきます!

まずは、ヒットの鍵となるポイントを軽く整理しましょう!

長い文章は苦手な方は一番下の「まとめ」までスクロール推奨です!

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ヒットにつながるポイント

ヒット理由①人気エピソード“警察学校編”との強い関わり

今作のキーパーソンのひとりとなる“安室透”。

ねとらぼのキャラクター総選挙では堂々1位を獲得するなど作中で屈指の人気を誇っており、彼が物語の中心となった「ゼロの執行人」は女性ファンの心を掴み興行収入は91.8億円を記録しました。なんとシリーズの最高成績を20億円以上も更新し、コナンシリーズの人気をグッと押し上げた第一人者とも言えるキャラクターです。

(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

そして今作「ハロウィンの花嫁」ではその安室透を中心としたスピンオフエピソード「警察学校編」が大きく関わっています。

警察学校編とは降谷零(安室透)が公安警察になる前の警察学校時代を描いたスピンオフ作品です。降谷零とその同期松田陣平、萩原研二、諸伏景光、伊達 航との青春と彼らが警察になるまでの成長を描いた物語ですが、同期4人は既に殉職し命を落としています。こちらのエピソードは昨年末よりアニメ化も始まっているので各種配信サービスで視聴可能です。

そして、今作ではその内のひとり松田陣平の死に関わった連続爆発事件の犯人が登場します。さらに、そんな彼らが3年前に関わった事件が新たに語られ、今作の事件と交錯する形で描かれるということで、ファンからの期待も今までに比べかなり高いものとなっているのです!

ヒット理由②単行本100巻発売で、プロモーションも一層強化

連載から27年を迎える「名探偵コナン」は昨年の10月に単行本第100巻が発売となりました。
これに合わせ様々なイベントやプロジェクトが行われ、その中でも特に話題となったのが公式スピンオフ漫画「名探偵コナン 犯人の犯沢さん」と「名探偵コナン ゼロの日常」のテレビアニメ化です。

「犯人の犯沢さん」はコナンでお馴染みの全身黒ずくめの犯人のような犯沢さんが犯罪都市・米花町で繰り広げるクリミナルコメディ。

「名探偵コナン ゼロの日常」は公安警察、探偵、黒ずくめの組織と3つの顔を持つ安室透の日常を描いた作品です。

既に「ゼロの日常」は4月から放送が始まっており、Netflixでの配信も始まっています。

他にも今作の舞台である渋谷での大型イベントや、USJ、セブンイレブン、LION、森永製菓、くら寿司などの企業ともタイアップ企画が開催されるなど劇場公開に合わせイベントが盛りだくさんとなっています。自然と作品を目にする機会が増えるので、ヒットに繋がりそうです!



データからわかる!今年の熱はいつもと違う!

ここまでの話を簡単に整理すると、

・人気キャラ安室透が登場するスピンオフと大きく関わりがある点

・単行本100巻発売に合わせ大きなイベントやプロモーションが打ち出されている点

以上がヒットにつながる要因になると予想していますが、言葉だけではイマイチ掴みどころがないな…と思う人も多いはず。

しかし、実際に様々なデータを見てみると今年の「ハロウィンの花嫁」は、シリーズ最高スタートを切った前作「緋色の弾丸」と比べても凄まじい勢いとなっているのです。

今回はそれをお伝えするため、3つのテーマに沿ってデータを集めてみました。

話題性:Google検索数

配信力:各種配信サービスでの勢い

SNS力:Twitterのいいね数

それでは早速実際のデータを見ていきましょう。

話題性:Google検索数

まずは単純に話題性が測れるGoogle検索数を見てみましょう。

今回はGoogleトレンドを使って話題性を調べてみました。

条件を公開1週間前に揃えて昨年「緋色の弾丸」と今年「ハロウィンの花嫁」を比較してみます。

【「緋色の弾丸」劇場公開直後の検索数を100%とした場合の検索数割合】

「緋色の弾丸」
(2021年4月3日〜4月10日)
36%
「ハロウィンの花嫁」
(2022年4月2日〜4月9日)
55%

なんと検索数は昨年の1.5倍に。やはり単行本100巻発売のイベントなどを通じて作品に興味を持った人が増えたのかもしれません。

各種配信サービスでの勢い

例年まで劇場版名探偵コナンシリーズを配信していたサービスはHulu、dTV、U-NEXTが主なプラットフォームでしたが今年はAmazon Primeも参入。

今回は「GEM Partners株式会社」が公開した「定額制動画配信タイトルの視聴者数ランキング」を元に配信サービスでの勢いを見てみましょう。

こちらは今回2週前という条件を揃えて「緋色の弾丸」と「ハロウィンの花嫁」を比較すると…

【視聴者数Pt】

「緋色の弾丸」
(2021年3月27日~4月2日)
45pt
「ハロウィンの花嫁」
(2022年3月26日~4月1日)
72pt

なんと視聴者数を見てもその数はなんと1.6倍に。

Amazon Primeの参入も大きいですが、単純に今作の期待がこの数字に表れているのではないかなと思います。

Twitterのいいね数

こちらはそれぞれタイトル決定時、ビジュアル公開時でのいいね数を比較してみます。

「緋色の弾丸」
タイトル決定時:13.9万いいね
ビジュアル公開時:7.6万いいね
「ハロウィンの花嫁」
タイトル決定時:22.1万いいね
ビジュアル公開時:8.9万いいね

どちらも前作を上回っており、タイトル決定時に関しては約1.6倍のいいね数となっています!SNSでの盛り上がりもシリーズ屈指のものになっているようです!

数字は嘘をつかない…真実はいつもひとつ!

これらのデータを見て頂いた通り、やはり今年は昨年に比べ、なんとどのカテゴリでも1.5〜1.6倍ほどの勢いがあることがわかります!

もともとファンの母体数も大きいシリーズですので、ここまでの倍率がでることは中々に異常です。

また、この数字が1.5〜1.6倍付近でどれも近い数字になっていることからも、より作品の盛り上がりを裏付けるデータとして信憑性が高いものになっているかと思います!

データで見ると勢いがよりわかりやすいね…

これで今年の勢い、納得していただけたかな…?

データを紹介して作品の勢いを目で見て感じて頂いたところで、いよいよ考察もクライマックス!
過去作の興収データから「劇場版名探偵コナン」シリーズの傾向を分析します!



100億円突破なるか…?興行成績を考察する!

過去作から規則性を確かめる!

前々作まで記録を伸ばしてきた「劇場版コナン」シリーズですが、どこかに規則性がないかと思い興行成績を様々な点から探ってみました。

それをまとめたのがコチラです。過去7作品のデータを調べてみました。

公開年作品初動興収(円)最終興収(円)倍率(初動×?=最終)
2014異次元の狙撃手7.9億41.1億   5.59倍
2015業火の向日葵8.7億44.8億   5.12倍
2016純黒の悪夢12.1億63.3億   5.23倍
2017から紅の恋歌12.9億68.9億   5.34倍
2018ゼロの執行人16.7億91.8億   5.49倍
2019紺青の拳18.9億93.7億   4.95倍
2021緋色の弾丸22.2億76.5億   3.44倍

まず着目して頂きたいのは初動成績の何倍が最終成績になるか、という点。

最終成績はだいだい初動の5倍〜5.5倍という推移で落ち着いています。
つまり、初動で20億円以上のスタートとなれば100億円越えはほぼ濃厚となると言っても問題ないでしょう。シリーズの規模が年々大きくなる中でも、ここの推移倍率は安定していることから今作もその法則は適応できそうです。

いやぁ~オイ!緋色の弾丸!

「緋色の弾丸」は大都市圏での映画館閉鎖が大きく響いてしまったから仕方ないね…

「緋色の弾丸」の失敗にも繋がる”やや初動型”の興行展開

これは「緋色の弾丸」の失敗にも繋がることなのですが、「劇場版名探偵コナン」シリーズはGWを全力で走り切りその後だんだんとフェードアウトしていくいわゆる”初動型作品”で、同じアニメでも「鬼滅の刃」「君の名は。」のような”ロングランヒット型作品”ではありません。

こちらの表を見るとそれがわかりやすいかと思います。(※GW興収=GW明け時点での興収、公開4週目)

公開年作品GW興収最終興収GW興収が最終興収に占める割合
2014異次元の狙撃手31億41.1億     75.4%
2015業火の向日葵35.2億44.8億     78.5%
2016純黒の悪夢50.6億63.3億     79.9%
2017から紅の恋歌53.9億69.9億     78.2%
2018ゼロの執行人62.2億91.8億     67.7%
2019紺青の拳75.2億93.7億     80.2%
2021緋色の弾丸59.2億76.5億     77.1%
「劇場版名探偵コナン」シリーズ
公開年作品4週目興収最終興収4週目が最終に占める割合
2016「君の名は。」91億250.3億    36.3%
2020「鬼滅の刃 無限列車編」204.8億404.3億    50.6%
2021「竜とそばかすの姫」40.7億66.0億    61.6%
その他アニメ作品

ほとんどの作品はGW明けの成績が最終成績の7割~8割を占めています。つまり、「緋色の弾丸」はGWが最終成績の大半を占める「名探偵コナン」シリーズとしてはかなりの痛手だったことがわかると思います。

また、無事東京の映画館が営業再開となった6月以降も、営業再開を待って公開延期していた作品が渋滞を起こしており、徐々に箱数も先細りする形となってしまいました。

(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

しかし、今年はコロナ禍が続いているといえども緊急事態宣言が発令されたり、映画館が閉鎖にお困れたりする心配はなさそうです。
また、今年は「SING シング ネクストステージ」や「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」など人気シリーズ作品はコロナ禍以前と比べても遜色ないヒットを記録しています。
また、GW興行において強敵になり得る存在だった「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」も東映の不正アクセスにより公開延期に。

つまり、全国でGW期間を最大限活かしきった興行展開に期待が持てます。

さらに、過去7作品を比較してみると安室透が活躍する「ゼロの執行人」はGW明け後も比較的長くヒットしている傾向があります。そのため、同じく安室透が活躍するであろう「ハロウィンの花嫁」もロングランヒットとなる可能性を大きく秘めていそうです!



まとめ

ここまでデータを軸に解説をしてきましたが、ここで情報を整理すると…

【ヒット理由】
・人気キャラ安室透が登場するスピンオフと大きく関わりがある点
・単行本100巻発売に合わせ大きなイベントやプロモーションが打ち出されている点
言葉だけではわかりにくいので、データの比較

【データ分析】
☆「緋色の弾丸」と「ハロウィンの花嫁」を比較
・話題性:Google検索数
・配信力:各種配信サービスでの勢い
・SNS力:Twitterのいいね数
⇨いずれの数値も1.5~1.6倍ほど「ハロウィンの花嫁」が高い結果に!

【興行収入分析】
☆過去7作品のデータから傾向を分析
・初動成績×”5~5.5倍”=最終成績に
⇨初動20億円以上で100億円突破濃厚に
・GWまでで最終興収の7~8割を稼ぐ”やや初動型”
⇨「緋色の弾丸」失敗の原因に?

☆「ハロウィンの花嫁」のポテンシャルは?

・シリーズ屈指のロングランとなった「ゼロの執行人」と同じく安室透が登場
・昨年の「緋色の弾丸」のように映画館休業の心配はほぼナシ

それでは、皆さんお待ちかねの興収予想を立てようと思います!



初動オープニング成績予想

前作「緋色の弾丸」に比べても話題性は高く、そして特殊上映も前作に引き続きフル展開されるので客単価も高めです。

各劇場の上映回数も徐々に発表されており、前作「緋色の弾丸」ほど多くはありませんが、「劇場版 呪術廻戦 0」や「シン・エヴァンゲリオン劇場版」などの大ヒット作とほぼ同じ規模の座席数が確保されている感覚なので、キャパシティ(収容力)も問題はなさそうです。

これらを考慮すると…
初動3日間オープニング成績は、23億~24億円辺りが予想されます。

100億円突破の確率はどれくらい?

オープニング成績が20億円を越えれば、先ほどの分析の通り100億円突破はほぼ濃厚になると思われます。また、試写会の感想も好意的なレビューが多く内容面も心配はなさそうです。

これらを考慮すると…
100億円突破の確率は、90%と言ったところでしょうか。

先ほども触れた通り、「SING」「ファンタビ」など人気シリーズがコロナ禍以前と遜色ないヒットを記録している点や、「ドラゴンボール超」の延期など、追い風となる要素が多いこともあり今年はシリーズ初の100億円に強く期待できると思います!
個人的な予想としては110億円ほど行ってしまうのではないかとも思っています!

果たして結果はどうなるのでしょうか…?公開日が楽しみですね!
最後までご覧いただきありがとうございました!

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